

5月7日、檀家様である株式会社楽器の店カネキ
代表取締役 和泉慎太郎様より、お父様の七回忌にあたり、お墓参り用の手桶一式をご寄進いただきました。
これまで使用しておりました手桶も長年の使用により傷みが見られておりましたため、このたびの温かいご厚意に対し、心より御礼申し上げます。
いただきました手桶は、今後ご参拝の皆様のために大切に使用させていただきます。
また、和泉慎太郎様よりご寄進を賜りました5月7日は、当山前住職である私の祖父が亡くなって二十六年目の命日でもありました。
祖父が倒れたのは、私が僧侶の資格を得るため京都の大学に通っていた大学3年の頃でした。冬休みに帰省した際、死が間近に迫っていることを感じていた病床の祖父は、私に何か言葉を残そうとする思いから、「お寺を継ぎたくなければ、無理に継がなくていい」と、本心とは異なる言葉を口にしました。
当時の私は、祖父がいなくなってしまうという現実を受け止めきれず、「一緒にお寺をやるって言ったでしょ。じいじ頑張って」と、すがるような言葉を返すことしかできませんでした。本来であれば、「心配しなくて大丈夫だよ」と安心させるべきであったと思いますが、私はできませんでした。
その後 僧侶の資格を得て祖父亡き後のお寺に戻り、両親にも支えてもらいながらお寺を守ってまいりました。しかし実際には、衣をまとうのは私一人であり、その重責に心が追いつかず、恥ずかしながら心が荒れる日々がたくさんありました。
そのような中でも、檀家さまとのお別れを一つひとつ大切に務めさせていただきたいという思いで日々を重ね、その折ごとに、檀家の皆様から温かい言葉をかけていただき、その一言一言に支えられて今日に至ります。
そしてこのたび祖父の26年目の命日が、温かい一日となりましたこと、心より御礼申し上げます
ご寄進いただいた和泉慎太郎様のご自宅へ、毎月お参りに伺っておりますが、その折に 地元へ戻られ家業を継がれた若社長のお姿を拝見し、菩提寺として大変うれしく感じております。地域に根ざした歩みと、今後ますますのご活躍を心よりお念じ申し上げます。
私は40代半ばとなり、この先は若い方々を応援できるような在り方で歩んでいければと願っております。